空港ラウンジとは 種類・利用条件や入室方法・使い方 国際線ラウンジと国内線ラウンジ・カードラウンジの違い
空港ラウンジとは
Contents
空港内にある特別待合室
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空港ラウンジとは、飛行機を利用する際に搭乗案内があるまでの間に過ごせる特別な待合室です。
フライトまでの時間を快適に過ごせる特別な空間となっており、基本的には飛行機に乗る前に利用する場所です。
一部飛行機を降りた後に利用できるラウンジもあります。
空港ラウンジは運営主体によって種類があり、利用条件が異なるので事前にチェックしておくと便利です。
空港ラウンジと一般的な待合室との違い
空港ラウンジのメリットと魅力
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一般の空港待合室と空港ラウンジは、下記の点が異なりメリットや魅力があります。
項目 | 一般待合室 | 空港ラウンジ |
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利用条件 | 航空券さえあれば誰でも利用可能 | 利用条件はラウンジによって異なる
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設備 | 座席、トイレ、自動販売機、空港Wi-Fi(混雑あり)、場所によってはUSBやコンセント電源など | 快適なソファ、専用Wi-Fi、ビジネスセンター、USBやコンセント電源、軽食・豪華ビュッフェやソフトドリンク、アルコール(有料または無料)、シャワールーム、仮眠室など |
サービス | サービスなし | 軽食・ビュッフェやドリンクの提供、新聞や雑誌の閲覧、ロッカー・クローク、コピー・FAX(有料または無料)、一部のラウンジではマッサージやスパなどのサービス |
雰囲気 | 混雑・騒がしい場合あり | 比較的静かで、落ち着いた雰囲気 ※一部のラウンジは混雑 |
料金 | 無料 | スタイタスや所有クレジットカードにより無料、有料ラウンジもある |
空港ラウンジの種類・入室方法・利用条件
5種類のラウンジ
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空港ラウンジには5種類のラウンジがあります。
全ての種類の空港ラウンジは当日当該空港より飛行機を利用する旅行者向けで、「搭乗券」とそれぞれのラウンジ入室資格を提示する必要があります。
空港ラウンジの種類
- 1.航空会社ラウンジ
- 2.航空会社共有ラウンジ
- 3.クレジットカード会員ラウンジ
- 4.プライオリティパスラウンジ
- 5.有料ラウンジ
1.航空会社ラウンジ
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航空会社が運営する空港ラウンジ。
ビジネスクラス以上の搭乗券を持っている場合や、航空会社のマイレージプログラムの上級会員(ステイタス保有者)である場合に利用できます。
自社ラウンジの他、同じ航空連合(アライアンス)や提携航空会社のラウンジがアサインされる場合があります。
航空会社ラウンジの例
- サクララウンジ(JAL)
- ANAラウンジ
- シルバークリスラウンジ(シンガポール航空)
- ユナイテッドクラブ(ユナイテッド航空)
- デルタスカイクラブ(デルタ航空)
2.航空会社共有ラウンジ
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特定の航空会社が運営しているラウンジではなく、空港やラウンジ運営会社が設置している空港ラウンジ。
その空港に就航している数社の乗客が共有で利用します。
ANAとJALの乗客が利用するラウンジもあります。
共有ラウンジの例
- TIAT LOUNGE(羽田空港 国際線 第3ターミナル)
- NARITA PREMIER LOUNGE(成田空港 国際線 第1ターミナル第1サテライト)
- ラウンジKANSAI(関西空港 国内線)
- ラウンジ福岡(福岡空港 国際線)
- ラウンジ琉輪(那覇空港 国際線)
- ミラクルラウンジ(バンコク スワンナプーム空港)
3.クレジットカード会員ラウンジ
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日本の空港で展開するクレジットカードのゴールドカード会員なら無料で利用できる空港ラウンジ。
飛行機に乗る場合は誰でも有料で利用できることが多いです。
国際線はカードラウンジもありますが、カード付帯のプライオリティパスで利用できるラウンジが多くなっています。
カードラウンジの例
- SKY LOUNGE(羽田空港 国際線 第3ターミナル)
- POWER LOUNGE(羽田空港 国内線)
- I.A.S.S EXECUTIVE LOUNGE(成田空港 一般エリア)
- 六甲 カードメンバーズラウンジ(関西空港 国際線)
- プレミアムラウンジ セントレア(中部国際空港 一般エリア)
- I.A.S.S HAWAII LOUNGE(ダニエル・K・イノウエ国際空港)
4.プライオリティパスラウンジ
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世界中の空港ラウンジと提携している有料サービス。
クレジットカードにもサービスとして付帯するカードが人あり日本で人気です。
最近は空港レストランやマッサージも提携してお得に利用できます。
同様のサービスに「ラウンジキー」「ドラゴンパス」もありますが、日本では「プライオリティパス」が圧倒的シェアです。
5.有料ラウンジ
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基本的にプライオリティパスやクレジットカードで利用できるラウンジは代金を支払うことで利用できる有料ラウンジです。
海外の空港のプライオリティパス対応ラウンジもほとんどが有料ラウンジです。
空港ラウンジの場所
2種類のロケーション
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空港ラウンジには2種類のロケーションがあり、利用方法に注意点があるのであらかじめ知っておくと便利です。
1.エアサイド(制限エリア内)
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保安検査場や国際線なら出国審査後の免税エリアと呼ばれる「制限エリア」です。
航空業界で使われる用語では「AIRSIDE(エアサイド)」と呼ばれています。
通常、出発する乗客と到着する乗客で導線が別れており、空港ラウンジは出発エリアに設置されています。
出発手続き後なので搭乗時間近くまで寛げるのが特徴です。
2.ランドサイド(一般エリア)
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空港のチェックインカウンターなどがある誰でも入場できる場所が「一般エリア」です。
航空業界で使われる用語では「LANDSIDE(ランドサイド)」と呼ばれています。
出発手続き前なので国内線・国際線・LCC問わず利用できることが多いです。
デメリットは出発手続き前なので早めに退出しないと搭乗時刻に間に合わない可能性があることです。
一般エリアの空港ラウンジは出発時だけでなく到着時にも利用できることが多いのがメリットです。
国内線と国際線・海外の空港ラウンジの違い
日本の国内線ラウンジ
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日本の空港の国内線ラウンジはビュッフェ料理が提供されないことがほとんどです。
特にカードラウンジはソフトドリンクとお菓子程度であまり充実していません。
航空会社のラウンジも軽食とアルコール(生ビールサーバー)がある程度で豪華な感じはしません。
JALのダイヤモンドプレミアラウンジやANAスイートラウンジも国内線は豪華ビュッフェはありません。
また国内線ラウンジはシャワーのサービスがないラウンジがほとんどです。
国際線ラウンジ
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国際線ラウンジは日本の空港の場合はカードラウンジは国内線と同様ソフトドリンクのみの無料提供が多いですが、航空会社ラウンジやプライオリティパスラウンジは豪華なビュッフェ料理と豊富なアルコールが提供されています。
特にJALファーストクラスラウンジやANAスイートラウンジ(国際線)は職人による握り寿司やヌードルバーなどライブキッチンの美味しい食事が提供されます。
シャワーやマッサージチェア、マッサージ師によるクイックマッサージサービスもあります。
海外空港ラウンジ
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海外の空港ラウンジは日本の国際線ラウンジと同様のビュッフェ・アルコール付きサービスが多いです。
また国内線でもビュッフェが提供されるラウンジが多数あります。
香港のキャセイパシフィック航空のファーストクラスラウンジではお風呂のサービスがあります。
シンガポール航空のスイートクラス専用ラウンジでは高級レストラン並みのダイニングもあります。
中東のエアラインのラウンジも豪華なサービスが特徴です。
空港ラウンジよくある質問 Q&A
Q.空港ラウンジは予約が必要ですか?
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A.必要ありません。
航空会社の場合はアサイン(指定)されたラウンジ、カードラウンジの場合は直接受付へ行き、搭乗券とラウンジインビテーション、またはクレジットカード、プライオリティパスを提示すれば入室できます。
※プライオリティパスラウンジでの利用は混雑時は入室拒否される場合があります。(優先順位が低い)
Q.荷物は預けられますか?
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A.クロークがあるラウンジは可能です。
無料のロック付きコインロッカーがあるラウンジや、ただの棚のロッカーがあるラウンジ。
受付で預かってもらうラウンジなど様々です。
ラウンジ利用時間内のみの利用で、退出後は預かってもらえません。
Q.ドレスコードはありますか?
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A.ホテルのクラブラウンジと比べるとドレスコードはほとんどないと言ってもいいレベルです。
実際にスーツ姿のビジネスマンがラウンジでTシャツや短パン、サンダルなどに着替えてリラックスしている海外のラウンジがありました。
Q.小さな子ども連れでも利用できますか?
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A.ほとんどのラウンジが子連れで利用可能です。
子供の年齢により利用条件が違い、有料になる場合もあるので事前にチェックが必要です。
Q.到着時でも利用できますか?
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A.出発エリアにあるラウンジは利用できません。
一般エリア(手荷物検査や出国審査前)にあるラウンジであればカードラウンジなど到着時でも利用できる場合があります。
ラウンジによっては到着時利用不可の場合もあるので事前にお問い合わせください。
Q.空港ラウンジは1回の旅行(搭乗時)に複数利用できますか?
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A.可能です。
例えば無制限のプライオリティパスなら空港内のプライオリティパスラウンジを時間の許す限りはしご可能です。
またスターアライアンスやワンワールド、スカイチームのラウンジが複数ある場合は条件が合えば同一アライアンスのラウンジを複数はしご利用できます。
搭乗時間に間に合うように注意して利用しましょう。