飛行機のビジネスクラスとは エコノミークラスとの違いは?
飛行機のビジネスクラスとは
ビジネスクラス概要
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ビジネスクラスは、エコノミークラスよりも快適な座席とサービスを提供する飛行機のクラス(座席区分)です。一般的には、エコノミークラスとファーストクラスの中間に位置します。
ビジネスクラスの特徴
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シート(座席)、機内サービス、地上サービスがエコノミークラスと大きく違います。
シート(座席)
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エコノミークラスよりも広く、リクライニング角度も大きく、ゆったりと過ごすことができます。最近は中距離以上の路線でフルフラットシートが導入されてる航空会社も多くなっています。
機内サービス
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機内食が中距離路線以上の場合は、コース料理で提供されることが多いです。またアルコールを含む、ドリンクの種類も豊富です。シャンパンが用意されている航空会社もあります。アメニティグッズやスリッパなども用意されています。
空港での地上サービス
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ビジネスクラスの乗客は、航空会社のステイタスがなくても空港ラウンジに入室が可能です。また優先搭乗や優先降機、受託手荷物の許容範囲がエコノミーより多くなるサービスもあります。
ビジネスクラスの座席
フルフラットシート
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ビジネスクラスの魅力はなんといっても横になって眠れるフルフラットシートです。機内食を食べずに現地までぐっすり眠りたい人もいるくらい重要です。料金の7割はシート代と言ってもいいでしょう。
JALビジネスクラスシート
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現在、国際線フラッグシップ機のA350-1000に個室型のフルフラットシートが導入されています。B787-8、B787-9、B777-300ERの「JAL SKY SUITE」、767-300ERの「JAL SKY SUITE Ⅱ」、787-9の「JAL SKY SUITE Ⅲ」もフルフラットのベッドになるシートが導入されています。
ANAビジネスクラスシート
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現在、国際線フラッグシップ機のB777-300ER(新212席)に個室型のフルフラットシート「THE Room」が導入されています。B787-8(184席仕様機)、B787-9、B787-10、B777-300ERの「ANA BUSINESS STAGGERED」もフルフラットのベッドになるシートが導入されています。ハワイ線のA380、フライングホヌのビジネスクラスシートもフルフラットです。
短距離はリクライニングシート
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日本から中国線など短距離路線では、昔のリクライニングだけのビジネスクラスシートもあります。海外の航空会社も国内線や短距離のビジネスクラスはリクライニングシートが多いです。
ライフラットシート
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ビジネスクラスにフルフラットシートが導入される以前は主流だった、斜めフラットシートです。JALの一部機材に「JAL SHELL FLAT NEO」が残っています。またANAの「ANA BUSINESS CRADLE」もライフラットに近いゆりかご型シートです。
ビジネスクラス機内食
長距離はコース料理
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ビジネスクラスの機内食は、エコノミークラスの機内食に比べて、より質の高い食材を使用した、充実した内容のお食事が提供されます。特に中距離から長距離路線の場合は和食、洋食、中華など、複数の選択肢から選ぶことができるコース料理になっています。
食器が高級感あり
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食事は、テーブルクロス、ナプキン、カトラリーなどの上質な食器で提供されます。
JALビジネスクラス機内食
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JALではビジネスクラス機内食の事前予約が可能です。和食もしくは洋食を選択可能です。長距離路線ではカレーライスやラーメンなどアラカルトメニューも別途オーダー可能です。
ANAビジネスクラス機内食
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ANAではビジネスクラス搭乗の乗客は出発前にANA SKY WEBより和食、洋食(お肉料理)、洋食(お魚料理)など、好みの機内食を予約可能です。長距離路線ではカレーライスやラーメン、丼などアラカルトメニューも別途オーダー可能です。
ビジネスクラス搭乗時の空港での地上サービス
専用チェックインカウンター
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各空港にはビジネスクラス専用チェックインカウンターがあります。
保安検査優先レーン
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一部の空港から出発のビジネスクラスの乗客は、保安検査優先レーンを利用可能です。
優先搭乗
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ビジネスクラスの乗客は優先的に搭乗可能です。優先搭乗の順番はステイタスの優先搭乗がある場合、最初のほうになることは少ないです。
優先降機
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ビジネスクラスの乗客は優先的に降機可能です。ファーストクラスの設定のない便では1番最初に降機可能です。
入国審査優先レーン
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一部の空港に到着のビジネスクラスの乗客は、入国審査優先レーンが利用可能です。
手荷物受取
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ビジネスクラスの乗客は優先的に手荷物が出てきます。手荷物の順番はファーストクラスの設定やダイヤモンドメンバーなどステイタスの優先がある場合、最初のほうになることは少ないです。
ビジネスクラスの空港ラウンジ
航空会社ラウンジの利用
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ビジネスクラスの搭乗券またはラウンジインビテーションを提示すると、空港にある航空会社のラウンジが利用できます。航空会社のラウンジは自社ラウンジの他、同じアライアンスに所属する航空会社のラウンジも利用可能です。また空港によっては共用ラウンジやアライアンス外の提携航空会社のラウンジがアサインされることもあります。
JALビジネスクラスラウンジ
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JALビジネスクラスに搭乗する場合、JALの自社ラウンジ、国際線「サクララウンジ」が利用できます。サクララウンジのない空港ではワンワールド加盟航空会社のラウンジが利用可能です。
ANAビジネスクラスラウンジ
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ANAビジネスクラスに搭乗する場合、ANAの自社ラウンジ、国際線「ANAラウンジ」が利用できます。ANAラウンジのない空港ではスターアライアンス加盟航空会社のラウンジが利用可能です。
ビジネスクラスの価格・料金相場
ビジネスクラスとエコノミークラスの料金差
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ビジネスクラスとエコノミークラスの料金差は、路線や時期によって異なりますが、普通運賃の場合、一般的にエコノミークラスの2倍から4倍程度です。
ビジネスクラスとファーストクラスの料金差
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一般的には普通運賃の場合は、ファーストクラスの方がビジネスクラスの2倍から3倍程度高額です。
よくある質問 FAQ
マイルでビジネスクラスに乗ることはできますか?
はい、可能です。一番お得にビジネスクラスに乗る方法が航空会社のマイレージをビジネスクラスの特典航空券に交換することです。ただし一部の航空会社を除いて燃油サーチャージは別途支払う必要があります。
ビジネスクラスの料金を安くするにはどうすればよいですか?
直航便なら高額な路線も、中国の航空会社を利用した中国経由のビジネスクラスなど他国経由を利用すれば値段が安くなることが多いです。
ビジネスクラスの座席指定は可能ですか?
はい、無料で座席指定可能です。事前に航空会社のWEBサイトで座席指定できます。
ビジネスクラスでパジャマは配布されますか?
いいえ、ほとんどの場合パジャマやリラックスウェアはビジネスクラスでは配布されません。ファーストクラスでは配布されることが多いです。
ビジネスクラスでおすすめのシートはどこの航空会社ですか?
カタール航空、日本航空、全日空の個室型ビジネスクラスシートが日本人に人気です。またシンガポール航空のビジネスクラスシートもおすすめです。
ビジネスクラス搭乗時は複数の空港ラウンジを利用できますか?
はい、基本的には同じ航空連合(アライアンス)の航空会社ラウンジを複数利用可能です。例外として、JALのクアラルンプール国際空港出発便ではラウンジは選択制で1か所のみの利用となっています。
国内線にもビジネスクラスはありますか?
日本の航空会社は国内線にビジネスクラスの設定がありません。海外の航空会社では国際線と同様のビジネスクラスを国内線にも設定しているエアラインがあります。